鈴原 南はなぜ反抗しなかったのか ~ワンダーエッグ・プライオリティ2話「友達の条件」感想考察会~
こんにちは、オタクが征くです。
ワンダーエッグ・プライオリティ2話が放送されましたね。
この記事では
- 鈴原南はなぜ反抗しなかったのか
- 脚本は2話で何を表現したかったのか....
これを明らかにしていきます。
また、気になったシーンを深堀りもしていこうと思います。
アニメを理解できなかったあなたの助けとなれば幸いです!
よろしくお願いします!
※連載概要はこちら※
なぜ反抗できないのか
- 先生への恐怖心
- 真面目な性格
この2つが関係しています。
先生への恐怖心
南ちゃんにとって最も怖い存在は新体操部の先生です。
先生の指導は体罰、存在否定と明らかに度が過ぎているものでした。
更に、指導が入るタイミングは先生の機嫌を損ねた時です。
反抗するなんて、先生の機嫌が悪くなるのは目に見えています。
真面目な性格
南ちゃんが先生に逆らわない理由は、恐怖心の他に、彼女が真面目な性格だからだと思います。
真面目な子は先生の言うことをきちんと聞きます。
それが自分を否定するようなことでも、すべて正しいものとして処理します。
更にたちが悪いのは先生が指導中に「すべてお前の為」と言っていることです。
先生にとっては自分が優位に立つ為の言い訳ですが、南ちゃんにとっては理不尽な指導も自分の為にやってくれていると本気で思ってもおかしくはありません。
「先生の言うことは正しい」「先生の言うことを聞かなければいけない」
本来は思春期到達と共に、この価値観に疑問を持つのですが、彼女の真面目な性格が影響して、未だに正しいものと思い込んでしまっているのかもしれません。
今回のテーマ
大人からの脱却
大人に支配されていた子が、アイという、違う価値観を持つ子と出会い、自由を手に入れ、自立するストーリでした。
自我を確立している子供と、いつまでも言うことを聞くようにコントロールしたい大人の戦いが描かれていました。
南ちゃんは既に亡くなっていると思いますが、もっと早くアイに会っていれば、運命は変わったかもしれません。
しかし、彼女の性格から、自〇をした理由が「自分は無能で価値がない」と思っていそうですね。
やるせない....
生徒にとっては先生は絶対的存在
— ヒロ (@otaku_ga_yuku) 2021年1月19日
先生によっては生徒の人格を否定して、優越感に浸ったり、コントロールしようとしたりする
みなみちゃんは真面目だからこそ、先生の言葉を鵜呑みにして、自分を否定し続けていた
他人に自分の価値を委ねていたみなみちゃんが、独立した話かな
思春期っぽい
#ワンエグ
その他気になったシーン
小糸ちゃんのイジメ
制服のボタンを掛けているところから推察すると、服を脱がされたのかと思います。
調べてみたら、実際にあったようで驚きました。
女子中学生の服脱がせ、動画撮影し拡散 横浜市でいじめ | 政治・行政 | カナロコ by 神奈川新聞
また、ロッカーに隠れて撮影している所や、アイが巻き込まれないようにしている描写が生々しいですね。
小糸ちゃんと一緒にいる人
おそらくアイの担任でしょう。
おそらく2人は恋愛関係もしくは一線を超えているかもしれません。
後ろの通りがかった人に小糸ちゃんが着いていくシーンが意味深です。
また、回想で担任が小糸ちゃんを贔屓していることも示唆されていたので、一般的な先生と生徒の関係ではないと予想しています。
後は、脚本の野島さんが過去、先生と生徒の恋愛、レ〇プ、近〇相関というセンシティブなテーマのドラマを描いていたことが理由です。
(小糸ちゃんがイジメで服を脱がされたと考えた理由もこれです。)
ワンエグでもこのようなテーマを扱ってくる可能性はありえると思います。
OPED
OPは合唱曲っぽいですね。学生を扱う作風に合っていると思います。
気になる所は最後の2つの音です。タイミングがあまりにも不自然すぎる。
後はMVに実写が入っている所です。
アニメとはいえ、テーマが現実世界の中学生なので、実写を入れてきたのでしょうか?
OPは寂しめ、暗めの曲で、EDは明るめの曲です。
普通OPは明るめの曲で、EDは暗めの曲を持ってくると思いますが、逆なのは何か意味があるのでしょうか?
エッグの記号
南ちゃんが出てきたのは「96*596」です。
ガチャガチャで出てきたエッグは「;?25)5」です。
相変わらず、法則性がわからん.....
次回タイトル
「裸のナイフ」
言葉はナイフにもなると言われます。
次回は悪口によるイジメをテーマに挙げるのでしょうか?
締め
大人からの脱却という14歳の悩み葛藤を描くワンエグらしいテーマを扱った2話でした。
今回は1話と比べたら分かりやすいテーマだったと思います。
しかし、エッグから出てきた子を助けても、その子の命は助けられないというシステム、アイにとっては辛いですね。
アイの「ちきしょう....」が切ないです...
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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※次回3話「言葉のナイフ」感想はこちら※
準備中
※前回1話「子供の領分」考察感想はこちら※
※次回3話「裸のナイフ」考察感想はこちら※